東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 共通技術室

RI実験施設

 RI実験施設では放射性同位元素、及びそれに関わる測定機器を含めた実験施設全体の管理・運営と、 放射線業務従事者の教育訓練や被曝管理などを行っている。共同利用装置としては、バイオイメージングアナライザ、 液体シンチレーションカウンタなどの大型の機器からサーベイメータやポケット線量計などの可般型の測定器などがあり、 非密封の放射性同位元素を主に使用する生物・生命、化学、身体系の研究室、密封の放射性同位元素を主に使用する物理、 化学系の研究室が主に利用している。
 施設の管理に関しては、毎月行う床面汚染検査の他、定期的に施設全体や機器の点検を行っている。 中でも実験室内からの排気・排水に関しては厳しく監視しており、排気に関しては常時監視、排水に関しては 一度全て施設内の貯水槽に貯め、測定を行い基準値以内である事を確認してから排水を行っている。
 放射線業務従事者に対しては毎年5月と6月には全ての利用者に対して再教育訓練を、新規の従事者に対しては 新規部局講習会を行っている。また、これらに参加できなかった利用者には講習会の時に撮影したビデオを用いて再度講習を 行い利用者の便宜をはかっている。また、実験中はガラスバッチにより被曝線量を常時測定し、被曝が法律で定める 許容限度内におさまるように管理している。
 福島第一原子力発電所の一連の事故以降は、駒場キャンパス周辺の環境放射能の測定などを行う他、測定機器の貸し出しなどを 通じて学内外の活動に積極的に協力している。



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